薄々

なんとなく、みなさまにも御理解頂けると
思いますが、世界の認識=人間関係、であるのが人の特性で
ございます。

そしてリアルというか自然環境としての現実、
その2つの世界の中間で生きているのが人だ、と。
精神が知覚している現実と自然現象としての
世界との乖離。

でね、放射能の何がまずくって
何が(こう書くとあれですけど)興味深いのか、
といいますとね、
「個々の人間が世界をどう認識していようが平等に降り注いでいる」
事です。

つまり、人間関係に関してはヒエラルキーがある世界
においても(最近の日本の一番大きな問題と
思ってます。)、つまり、そこで自分が偉いと思ったり
楽しく生きている人であろうと、
そして、孤独な人であろうと、
同じ地域にいる前提であらば
「降り注ぐ放射能は平等である」と、。
つまり「リスクは平等である」と。




これは可視化された世界認識で
3/11以後、おいらが一番注目している点です。


原子力権益内の人間関係で生きている人たち、
(その電力を使うことで加担していた、と思う
必要はないと思います。選択不可能な前提だったんですから)
マスコミも含めてね、
彼らにとっての「いつまでも安心安全な原発
そこで生まれる利益によって支えられている現実」
が、少しづつ崩壊しているのをじっと見ている、と。




戦争時においても(リアルな現実と妄想内現実との乖離)
が、以後の悲惨さを決定すると思っておりますが
(つまり玉砕するまで戦闘行為を続ける、とか、
そういう意志が以後の現実の悲惨さを決定するという意味です)、
戦争は人と人との戦いですから、当たり前ですけど、
どちらかが相手の妄想や現実に取り込まれたら
終わりますけど、
原発事故の最悪さは、そういう人間の思いが一切通用しないという
現実の過酷さでね、一度起こると、そこから派生する
自然環境的現実の過酷さがね、時間的スケールや地理的スケール
を超えて人間の考える現実を破壊するというね、、。
「頑張れ!」とかそういう事を言っても
はっきりと言ってしょうがない。
逃げるしかない。

で、そういう現実が進行している中で
人がどうやって暮らして不幸と現実認識を思うのか、
これからですね。

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おいらが毎日参考にしている、
京大、小出氏の発言のまとめサイト
http://hiroakikoide.wordpress.com/
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人為的に今回の3機メルトダウン
をどう解決するのか?
出来ない場合にはどうなるのか?、
とにかく、今後の数カ月、もしくは
数年内の状況で東日本の運命は決まるでしょう。

そしてその現実に対して
また人はどういう現実を作り上げるのか?、と。


やはり、3/11は元に戻れない世界の始まりですね。
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