ついに。

音楽マンガガイドブック (音楽マンガを聴き尽くせ)

音楽マンガガイドブック (音楽マンガを聴き尽くせ)

これは本当に驚きの内容。
音楽漫画のガイドブックなのですが年代別の紹介ゆえに
漫画史への視線が共有され、なおかつ、
「音楽に関わる漫画紹介」という括りであるがゆえの
「!?意外な漫画が!」という発見も含みつつ、
そして、紹介している方々の優秀さゆえの
「自分語りのためのガイド」になっていないという、そういう内容で、。
紹介している360以上の漫画の表紙がすべて掲載されているので
文章とともに読んでいない漫画(おいらも半数程度しか知らない)
への想像と読書欲への回帰性も十分で、。

そして本としてのデザインが興味を惹く表紙だけではなく本文でも素晴らしく整理されいて
書として素晴らしいな、と。
内容的にはまず漫画好きで知られる細野晴臣氏へのかなり
(聞いて欲しい事を聞いてもらっている)
インタビューはじめ、、、いやはや、読み応えありまくり。
「漫画と音楽、そして映画、」を享受するしか人生の楽しみがない自分にとって
これは冗談ぬきで「自分のために作ってもらったみたいな本」であり、
同じ感想を持つ人が他に沢山おられるのでは?と
妄想的になるような本で、、おいら感動しております。

はっきりと「マンガと音楽(ちゅうかポールですね)」を楽しみに
今まで生きて来たので、個人的感想としては
自分を肯定された気にさえなってますよ、、。

で、ついでに書きますと、
足立守正氏と何やら創作を一緒にしてきて(今も佳境ですよ)、
氏との出会いが「マンガ好きで音楽やっている奴」と「音楽好きでマンガやっている人」とのコンビゆえの
活動でしたので、二人が同時に書に掲載されているというのは
まあ、なんというか、「やってきた良かった」感はありまくりですが、
そんな思い出はどうでもいいので、書として素晴らしいので是非。